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Mamiko Okuboインタビュー

Mamiko Okuboインタビュー

今回描いていただいた作品のコンセプトを教えてください。 この作品には、太陽のあたたかな光と、生命力あふれる花たちが、私たち人間にそっと語りかけているような、そんな温かいエネルギーを込めています。 その想いは、テクスチャーを重ねることで色彩に深みを与え、様々な色が混ざり合いながら、やさしく語り合うような雰囲気を生み出しています。 誰もが心の中に持っている「陽だまり」のような、ほっとする場所や記憶。それが、この作品のコンセプトです。   今回テクスチャーにフォーカスしていただきましたが、難しかった点や工夫した点があれば教えてください。 テクスチャーにフォーカスした今回の作品では、ペインティングナイフやスポンジを使いながら、色を少しずつ重ねていくことで、パネル全体にエネルギーと深みを込めていきました。   特に意識したのは、色と色が重なり合うことで生まれる、繊細な対話のようなニュアンスです。 その響き合いが、作品全体の温かさや、やわらかさにつながっていくようなイメージで制作していました。 厚みのバランスには繊細な調整が必要で、途中、表面をやすりで整えながら、テクスチャーの質感を探っていくようなプロセスでした。 最終的には、静かな中にもエネルギーが宿るような、そんな質感に落ち着いたと思っています。 絵を描くきっかけを教えていただけますか? 少し長くなりますが、絵を描くようになったきっかけは、コロナ禍が始まった頃に私自身の病気が見つかり、治療に専念することになったことでした。 それまでは金融業界で長年バリバリと働いていましたが、療養中に生き方を見つめ直す時間を持つことになりました。 ステイホームが続く中で、自然に触れる機会を強く求めていたのだと思います。花の彩りや、刻々と変わる空の様子など、自然が常に動き続けていることに気づくたび、「今を生きている」という感覚を得ていたように思います。 もともとアート鑑賞は好きだったのですが、その頃はInstagramやYouTubeでアート制作の動画をよく観ていて、「私も描いてみたい」と思うようになりました。 最初はひたすら花を描いていて、創作の楽しさや、表現することで満たされる感覚に夢中になりました。   Mamiko Okuboインタビューを最後まで読む▶

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ゆるたの展 まっちー&もりインタビュー

ゆるたの展 まっちー&もりインタビュー

二人の出会い 2人の出会いは2020年。もりがプロデュースしていた放課後等デイサービスの演劇公演にまっちーが演出として参加したことがきっかけです。三年間共に力を合わせて舞台に取り組みました。 そして、お互いにクリエイターということもあり、まっちーの「一緒に展示会をやろう」の言葉から始まり2022年から「ゆるたの展」を開催。 今では展示やライブペイント、グッズ販売などを通じて、お客さんと一緒に“ゆるっとたのしい”アートの場をつくっています。 「ゆるたの展」という名称にはどのような想いが込められているのでしょうか? 「ゆるたの展」は、もりとまっちーが“ゆるく たのしく”を合言葉に始めた展示会です。 お客さんに心から楽しんでもらうには、まず私たち自身も楽しむことが大切。 そこで、来てくれた人も私たちも自然体でゆるっと過ごせる、あたたかくて心地よくてたのしい空間をつくりたいと考えました。 そんな思いを込めて名付けたのが「ゆるたの展」です。   福祉施設の方々との触れ合いについてお聞きします。関わった方々にどのような影響を与えたと感じていますか? もり:障害を持つ方々は日々さまざまな悩みを抱えていますが、舞台では特性や癖を役に生かすことで個性が輝く場になります。人前で声を出すのが苦手な子や騒いでしまう子も、稽古を重ねることで自分らしい表現を発揮し、成長していく姿を見てきました。 真剣に取り組む表情や臆せず舞台に立つ姿は、本人にとっても周囲にとっても大きな刺激となり、成長の一歩につながったと感じています。 まっちー:障害を持った方とは主に演劇を通して交流できたことが大きかったです。 指導する立場でしたが、逆にこちらが教えてもらうことの方が多く、心を解放すること、笑顔で仲間と関わること、それらは障害や人種といった垣根を超えてどんな人も輝いて生きるヒントがあると思いました。 活動を通して、「絵を描くこと」と「人と触れ合うこと」は、ご自身にとってどのような意味がありますか? もり:絵でも舞台でも何か表現することは、夢中になれてわくわくする時間です。 作り上げた時は自信にもつながります。人と触れ合うことは、もともと内気な性格ですが元気や刺激をもらえる大事な時間で、自分では思いつかない発見があったりします。 どちらも私にとってなくてはならないもので、そんな世界を広げてくれたまっちーにとても感謝してます。 まっちー:演劇や音楽、絵画などは私にとっては自分の心の奥底にあるものを表に出す手段であり、生きることそのものにつながっています。 技術や人の評価ももちろん大切ですが、それ以上に本当の心の豊かさを支えてくれるものがアートだと思っています。 アートを通して人に触れることが人間理解を深める一番の近道のように感じています。 舞台でも絵でも、誰かが笑顔になったり心を開く瞬間が一番の喜びです。  

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眞野あゆなインタビュー

眞野あゆなインタビュー

眞野様のプロフィールをHPにて拝見しました。今のスタイルになるまでと、これまでの経験を教えていただいても宜しいでしょうか? 大学在学中に、様々な版画の手法を学びましたが、その中でも自身の感性に合うと感じたのが自然素材である木を扱う木版画でした。元々自然豊かな田舎で育った私には素材の安心感と、絵を通して伝えたいことのニュアンスが合うように感じました。初期の頃は太い黒線を使ったりと力強い印象の作品を制作しておりましたが、家族の心の病が発症したことをきっかけに、自ら学び始めたヒーリングや自然療法の世界に影響され、エネルギーそのものや目に見えない存在の心情を表すようなモチーフを描くようになりました。またここ数年は、技法的にもより繊細な表現を試みており、自然界のエッセンスを取り込むため画材も自然素材のものを取り入れております。 ご自身の経験が作品に与える影響はどのくらいあるのでしょうか?眞野様の作品からはスピリチュアル的な感情や、見えないオーラを感じます。制作にする際に大切にしていることはありますか? 常に脳裏に色とりどりの様々なイメージがいくつも浮かんでは消えてゆくのですがその一瞬のインスピレーションを意味のあるものとして大切にしています。こういったインスピレーションは主に自然とつながった感覚を持っている際や忙しい毎日の中でも思考にとらわれない一瞬に訪れます。また、物語の中の一瞬の風景であることが多く何らかのメッセージを受け取っているように思います。 今回の作品についてお伺いします、コンセプトを教えてください。 今回の作品も、一瞬のインスピレーションで物語のある風景から作り上げたものです。ちょうど星の美しい時期の作品です。 庭の花々がひっそりと、空を見上げ憧れと共に美しい星空を想っています。そこへ花の美しさに惹かれた小さな鳥が花から星の一つをいただいて大きな宇宙へと運んで行きます。一見関係のないように見えるものでも 実は深く関係し影響を与え合っている。それはどんな小さな命でも、どんな小さな働きでも。知らないところで実は大きな循環が生み出されていてそれによって私たちは生かされている そんなメッセージかもしれません。 使用している道具(筆等)は何になりますでしょうか?水干絵具は初心者でも使えるのでしょうか?コツなど教えていただけると嬉しいです。 木の板木、木版画用のブラシ、和紙、透明水彩、水干絵具を主に使い、稀にアクリル絵の具も使用します。 水干絵具はもともと日本画の材料の一つで、鉱物を砕いて作られる岩絵具の代わりに安価な水干絵具が使われるようになりました。染料によって色付けされている乾燥した泥で、膠で溶いて使います。 初心者の方に簡単かと申しますと、チューブの絵の具に比べると手間がかかりますし、 乾燥した際の色と水で溶いた時の色がかなり異なるため色のコントロールは慣れが必要で、正直簡単とは言えないかもしれません。 今回お送りしたアクリル絵具はいかがだったでしょうか?発色や使い心地を教えてください。 今回はパールを部分的に使わせていただきました。感触はなめらかで他の絵の具に混ぜても馴染みよくラメの輝きとして使いたい箇所に発色よく働いてくれました。ボトルの形状も使いやすく便利でした。 海外でのイベントにも参加された記事を拝見しました。フランスでの反応はいかがだったのでしょうか?繊細で美しい色合いの作品に魅了された方々がたくさんいたのではないでしょうか? フランスでの展示会においては多くの方に足を止めていただき、良い評価をしていただいたと担当の方からお話を聞いております。 また作品の前で涙ぐむ方もおられたなどと伺っており、何か見る方々の心に少しでもお伝えできたものがあるのではないかと感じております。 最後に眞野様にとって、木を彫って生み出す作品にはどんな意味を持っていますでしょうか?作家活動・作品制作することとは何でしょうか。 自身の”手”を使って生み出す「手仕事」には多くの学びがあると感じています。また自然界の素材である木に対してひと彫りづつ進めてゆく作業は”祈り”であり力を貸してくれている木に対しても感謝が生まれます。” 私 (我) ” が作品を作っているという感覚ではなく、自然界の一部として自分を通してごく自然に生み出されるという感じです。またその時の手の温度、目線や呼吸そのものが作品に息を吹きかけるように思います。 私にとって作品作りは、生活の一部でありごく自然な行為です。作品は自然との対峙で感じた心象表現であるとともに、外の世界に送り出すことによって見ていただく方の心にそっと寄り添うことができるものであれば幸いです。

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日比谷泰一郎インタビュー

日比谷泰一郎インタビュー

様々な活動をされていますが簡単にプロフィールを教えてください。 1987年 埼玉県生まれ 2010年 武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業 2012年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻日本画コース修了 個展、グループ展多数。受賞歴に、神戸ビエンナーレ2015ペインティングアート展入賞、 アクリルガッシュビエンナーレ2018佳作、 TENNOZ ART FESTIVAL 2022公募壁画アーティスト選出、 SHIBUYA ART AWARD 2022入選、UP&COMING ARTIST AWARD 2022優秀賞など。 近年では平面作品だけではなく、オフィスなどの壁画制作も行っています。 アートに触れるきっかけは何でしたか? 小さい頃から絵ばかり描いていました。小学生の時は休み時間に絵を描き、放課後は友達と図工室で工作などをさせてもらってました。中高でも美術部(と軽音部と写真部..笑)だったので、油絵や陶芸など、いろいろ体験させてもらい、そのまま美大かなーという感じで。 高校では数学も得意科目だったのですが、美大は文系科目での受験が主なので、生きませんでしたね。 今回制作していただいた作品についてお聞きします。作品のタイトルとコンセプトを教えてください。また作業時間はどのくらいでしょうか? タイトルは「Crowds90 #Gate」 コンセプトは、街中を行き交う人々をドローイングし、そのドローイングをそのまま活かす形で作品に再構成することによって、確かに人々がここに存在していた、という事実を証明するような、日常の抽出を試みました。 鑑賞者にとっても、繰り返される日常の価値、意義を再考するきっかけになるような作品を生み出したいと思っています。 作業時間は30時間程でしょうか。およそ1日3時間×9日間程といった具合です。...

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