描いてから、水で変わる。水彩色鉛筆という選択 ―― 油性色鉛筆作家が驚いた「色の広がり」と「透明感」

描いてから、水で変わる。水彩色鉛筆という選択 ―― 油性色鉛筆作家が驚いた「色の広がり」と「透明感」

色鉛筆の表現シリーズ:[第1回 水彩色鉛筆]

爽やかな風が吹き抜け、色とりどりの花が街を彩る季節になりました。 今回は、普段は「油性色鉛筆」で穏やかに温かな世界観を表現されている作家・高橋ひでみさんをお迎えしました。

今回挑戦していただいたのは、手軽さと奥深いさを抑えた「水彩色鉛筆」です。

「水で溶けると色が薄くなるのでは?」という先入観を覆す、驚きの制作体験をレポートします。

水彩色鉛筆ってどんな画材?

見た目は普通の色鉛筆。でも、その芯には「水に溶ける」という「驚きの変化」が隠されています。

  • ドライ(そのまま): 色鉛筆らしい繊細なタッチ。
  • ウェット(水を書く): 筆でなぞれば、一瞬で透明感のある水彩画風に。
  • 二面性: 「描く」と「塗る」を自由に行き来できる、ハイブリッドな画材です。

水彩色鉛筆の第一印象:想像を超えた「発色の強さ」

見た目は普通の色鉛筆ですが、紙に乗せた瞬間の感想は意外なものでした。

▼水を含ませる前

「まず、発色の良さに驚きました。水を含ませるとさらにぐんと鮮やかになり、色鉛筆というより『絵具』になったような印象です。細かく色を重ねた部分もそれぞれの色がしっかり残ってくれるので、繊細な描写も可能です。」

▼水を含ませた後

【比較検証】作家が感じた「質感」の決定的な違い

普段メインで使われている油性色鉛筆と、今回使った水彩色鉛筆。 その最大の違いは、意外にも「ぼかしの質」がありました。

比較項目 水彩色鉛筆(ウェット)  油性色鉛筆
広がる方 「軽やか・瑞々しい」 「厚み・密度・厚み」
表現の幅 透明感のあるグラデーション ぶわっとした懐かしいボケ


「油性が『厚み』を積み上げていく感覚なら、水彩は『光と水』を操る感覚です。

今回のモチーフ:チューリップとネコ

チューリップ: 水彩特有のにじみで、花らの柔らかな移ろいを表現。 グラデーションや色の重なりを見せやすいと思います。

ネコ: 水彩色鉛筆の軽さを生かせるモチーフとして、やわらかさ、軽やかさのある猫が思いつきました。メタリックカラーの色鉛筆を使ってみましたので、体の中心に小さな星を入れました。光を運んでくるような猫になったので、モチーフの周囲は黄色で光らせています。

良かった点と、プロならではのアドバイス

高橋さんが感じたメリットは、「絵具のニュアンスを手軽に、かつ形を崩さずに加えられること」

少し難しい点として「乾いた後の色の沈み」も挙げられましたが、「それ以上に驚きと楽しさがあり、自分でも購入を検討したい」と、画材としてのポテンシャルの高さに太鼓判を押してくださいました!

高橋ひでみ

■プロフィール

1985年生まれ、埼玉県在住。 文化女子大学(現 文化学園大学)にてファッションを専攻。在学中、服作りそのものよりも「ファッションイラスト」が持つ表現力に魅了され、表現の道を志す。 一度は筆を置くも、2019年に制作を再開。イラストスクール「パレットクラブ」を経て、現在は色鉛筆を主軸としたアーティストとして活動中。

■表現のスタイル

モチーフは、幼い頃から愛してやまない動物、植物、そして人物。 ファッション専攻で培われた色彩感覚と、色鉛筆特有の繊細なタッチを掛け合わせ、どこか懐かしく温かな物語を感じさせる作品を制作しています。

心が弾む季節に。 オンラインストアで選ぶ水彩色鉛筆

お出かけも楽しくなるこの時期。高橋さんも魅了された「水彩色鉛筆」をカバンに忍ばせて、あなたも日常のふとした景色を彩ってみませんか?

【高橋さんも納得の発色】ファーバーカステル 水彩色鉛筆セット

普通の色鉛筆としても使える滑らかに色がのり、重ね塗りも自由自在。日常のスケッチや塗り絵にも最適です。

 カラーバリエーションが豊富で描く内容やレベルに合わせて選択、初心者から上級者まで対応。 コンパクトで持ち運びやすく、持ち運びや整理収納にも便利です。

ファーバーカステル 水彩色鉛筆丸缶24色セット

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ヨーロッパ製のエクストラホワイト・ブリストル紙を使用した、90×90mmサイズ・32枚のスケッチパッド。

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色鉛筆との相性がよく、旅先スケッチ・ギフトカード・ミニ原画制作などにぴったり。

ハーネミューレ ウォーターカラーポストカード(中目)

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持ち運び便利な、水筆(ウォーターブラシ)としても使える水消しペン。
ペン先に含ませた水で、

・部分的な湿らせ作業
・水消しラインのぼかし

など、細かい作業をコントロールしながら考えます。

Sewline(ソーライン) アクアイレーサー|水消しペン用消しペン

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次回予告:同じモチーフを「油性色鉛筆」で描くとは?

次回は、高橋さんのホームグラウンドである第2回「油性色鉛筆編」をお届けします。

実はこの企画、全3回の連続インタビュー連載となっており、最後には3つの画材(水性・油性・普通)で描いた「チューリップ」を徹底比較する総集編も準備しています。

今回の「軽やかな水性」に対し、油性ではどんな「重厚な世界」が描き出されるのか? ぜひ、全4つの記事をチェックして、あなたにぴったりの表現を見つけてみてくださいね!